突然の訃報に接したとき、私たちにできることの一つは、故人への感謝とご遺族へのお悔やみの言葉を伝えることです。
しかし、実際そんな場面に直面した時、どんな言葉を選べば良いのか迷ってしまいますよね?
葬儀という厳粛な場には、一般的な会話とは異なる特別な言葉遣いのマナーが存在します👆
中でも特に注意が必要なのが「忌み言葉(いみことば)」です👄
「忌み言葉」とは、故人やご遺族の悲しみを図らずも増幅させたり、不吉な出来事を連想させてしまったりするとして、葬儀の場では避けるべきとされている言葉のことです。
例えば、「重ね重ね」「また」「死亡」といった、普段の日常会話では何気なく使っているような言葉も、葬儀の場では「忌み言葉」とされてしまうケースがあります⚠️
「故人に敬意を払い、心から弔意を示すことが大事で、気にしすぎ!」という人もいますが、葬儀の文化風習によってはいまだに厳しい目を持っている場所もあります👀
というわけで今回は、葬儀の場で避けるべき「忌み言葉」の具体的な例や、正しい言い換え例、万が一使ってしまった際の対処法などを調査してみました。
葬儀に赴く前に参考にしてみてくださいね。
葬儀の場で「忌み言葉」を避けるべき理由
葬儀の場で忌み言葉を避けるのは、単なる形式だけではなく、様々な文化的要因も関係していました🤔
故人やご遺族への配慮
葬儀は、故人との永遠の別れを惜しみ、ご遺族が深い悲しみに包まれている場です。
そのような場では、心身ともに繊細な状況であるご遺族に対し、意図せずとも不用意な言葉で心をさらに傷つけたり、不快な思いをさせたりしないための配慮が最優先されます🤲
不幸や不吉な出来事の繰り返しを避ける意味合い
日本には古くから「言霊(ことだま)」という考え方があります🌈💡
これは、「言葉には魂が宿り、口にしたことが現実になる」という信仰です。
そのため、不幸や災いが繰り返されることを連想させる言葉(重ね言葉)は縁起が悪いとされ避けられています。
日本の文化伝統的に、死は「穢れ(けがれ)」と結び付けられ、その穢れが広がらないように、あるいは繰り返されないようにという考え方が存在します🙄
忌み言葉は、その穢れを広げたり、不幸を繰り返したりするきっかけになるという考えもあり、縁起を担ぐ意味合いも含まれています。
葬儀は故人を弔い、冥福を祈る厳粛な場。
その場の雰囲気を損なわず、故人とご遺族に敬意を示すためにも、忌み言葉は避けるべきとされています。
葬儀で避けるべき忌み言葉の具体例🚨🚫
ではさっそく、具体的にどんな言葉が「忌み言葉」とされ、どのように言い換えればよいのかを調査してみましたのでご紹介していきます🕊️
忌み言葉には大きく分けて4つの種類がありました。
忌み言葉①不幸が「繰り返される」ことを連想させる”重ね言葉”
同じ言葉を繰り返したり、何度も続くことを意味したりする言葉は、「不幸が再び起きる」「不幸が重なる」ことを連想させるため、葬儀では避けるべきとされているようです🚫
具体例と言い換え例
- 重ね重ね(かさねがさね)→繰り返し、改めて、加えて、深く
- 度々(たびたび)→何かと
- くれぐれも→何卒、どうぞ、十分
- 追って→後ほど、後日改めて
- ますます→一層、さらに
- 返す返す(かえすがえす)→誠に
私たちが普段の生活で浸かっている言葉がほとんど…!
今までの葬儀の場でも私使っていたかもしれません。
忌み言葉②不幸を「重ねる」ことを連想させる言葉
不幸が一度で終わらず、再度起こることを暗示する言葉も忌み言葉とされていました🚫
具体例と言い換え例
- 再び→改めて
- 追伸→手紙の文面では使用を避ける
- なお→その他、加えて
- また→加えて、その上
- 続けて→引き続き
- 再度→改めて
忌み言葉③直接的な「死」や「不幸」を連想させる言葉
故人やご遺族の心情を考慮し、直接的な表現は避け、やわらかい表現を選ぶのがマナーです🕊️
具体例と言い換え例
- 死亡、死去、死ぬ→ご逝去、ご永眠、亡くなる、旅立つ
- ご存命→ご生前、お元気な頃
- 自殺、事故死、急死、病死→急逝(きゅうせい)、不慮の死
- 苦しむ、迷う→安らかな、お力落としのないよう(ご遺族への配慮の言葉に言い換える)
状況を考慮しつつ、配慮のある表現に言い換えるのが鉄則だということがわかりますね!
忌み言葉④仏式以外で避けるべき言葉(特に仏教)
日本で行われる葬儀は仏式が多いですが、宗教や宗派によって、特定の言葉が不適切となる場合もあるようでした。
仏式以外で避けるべき言葉の具体例
以下の言葉は仏教用語や仏教的な思想を基にした言葉です。神道やキリスト教、無宗教の方の葬儀では避けるのが無難そうです🚫
迷ったときは、
「安らかな旅立ちをお祈りいたします」
「心よりお悔やみ申し上げます」
といった、宗教を問わず使えるご挨拶が無難ですね。
その他の不適切な表現
直接的な忌み言葉でなくても、葬儀の場では避けるべき配慮に欠ける表現もあります🚫
避けるべき言葉の具体例
- 「頑張って」「元気を出して」といったご遺族にプレッシャーをかけかねない励まし
- 故人の死因や病状を詮索すること
- 葬儀の場にそぐわない明るい話題
日常的な会話では気にならない言葉でも、悲しみが深い状況では、思わぬ言葉が心をえぐってしまうことがあります。
深い悲しみの中にいるご遺族の心をこれ以上傷つけないという配慮が必要ですね。
もしも忌み言葉を使ってしまったら?対処法と心構え😥🙏
どんなに気を付けていても、とっさにうっかり忌み言葉を使ってしまうこともあるかもしれません😥
続いて、そうなった際の対処法を調査してみました📝
慌てずに誠意をもって謝罪する
意図せずに忌み言葉を使い、ご遺族に悲しみを与えてしまったと感じた際は、すぐに「失礼いたしました」「申し訳ございません」と一言添えて謝罪しましょう🙏
故意でなければ、ほとんどの場合許される
ほとんどのご遺族は、参列者の弔意を理解しています。
故意でなく不慣れからくるものであれば、それほど気にする必要はありません。
形式も大切ですが、それ以上に故人やご遺族へ心からの哀悼の意、そして悲しみに寄り添おうとする気持ちがなによりも大切です。
その気持ちが伝われば、少々の間違いは寛容に受け止めらることがほとんどです。
まとめ:忌み言葉を避け、心からのお悔やみを伝えるために
葬儀の場で忌み言葉を避けることは、故人への敬意と、深く悲しむご遺族への最大限の配慮を示す行為だということがわかりました🤔
言葉に迷う場合は、無理に気の利いたことを言おうとせず、
「心よりお悔やみ申し上げます」
「お力落としのないよう」
など、シンプルで丁寧な言葉を選ぶのが最も安心です🤝
葬儀の場では、あなたが故人を偲び、ご遺族に寄り添う気持ちが何よりも大切です🕊️
葬儀の場に臨む際は、今回ご紹介した忌み言葉を避け、言い換え例を参考にしてみてくださいね。
少しでも不安がある方は、事前に確認しておくと安心ですね。
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この記事が、皆様の葬儀に関する疑問や不安を解消し、安心して故人を送るための一助となれば幸いです🌸
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