大切なご家族がお亡くなりになり、葬儀の準備を進める中で、「喪主(もしゅ)」の他に「施主(せしゅ)」という言葉を聞くことがあるかもしれません🤔
「喪主と施主って、何が違うの?」
「どちらも同じ人が務めるんじゃないの?」
「費用を負担するのはどっち?」
普段聞き慣れない言葉だけに、その違いや役割について戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
というわけで今回は、そんな疑問を解決するため、
- 喪主の役割とは何か
- 施主の役割とは何か
- 両者の具体的な違い
- どのような場合に喪主と施主を分けるのか
など、よくある謎についてを調査!
できるだけ分かりやすくご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
まず基本から:「喪主」とはどんな役割? 🙏
喪主とは、ご遺族の代表者として、故人に代わって弔問を受け、葬儀全体を主宰する方のことを指します。
喪主の主な役割
- 葬儀社との打ち合わせ、葬儀内容の決定
- 菩提寺など、関係各所への連絡
- 弔問客への対応
- 葬儀での挨拶(弔辞)
故人に最も近い立場から、葬儀が滞りなく行われるよう、精神的な支柱となる役割を担います。
誰が喪主を務めるの?
故人との血縁関係が最も深い方が務めるのが一般的ですが、法律で決まっているわけではありません。
ご家族で話し合って決めるのが一番です。
慣習的な優先順位としては、故人の配偶者、長男、次男以降の子、長女…といった順で考えられることが多いようです。
次に「施主」とはどんな役割? 💰
一方、施主とは、文字通り「お布施をする主」という意味合いを持ち、主に葬儀費用を負担する責任者のことを指します。
施主の主な役割
- 葬儀費用の支払い
- 宗教者(お寺様など)へのお布施の手配・お渡し
- (場合によっては)葬儀内容の決定に関わる
施主は、葬儀を経済的に支える、いわば「スポンサー」のような役割を担います。
「スポンサー」と聞くと、喪主とだいぶ違った役割に思えてきますね…!
誰が施主を務めるの?
多くの場合、喪主が施主を兼任します。
つまり、遺族の代表者として葬儀を取り仕切り、費用も負担する、という形が一般的です。
しかし、必ずしも喪主=施主である必要はありません。
後述するように、喪主と施主を別々の方が務めるケースもあります。
【比較表】喪主と施主の主な違いが一目でわかる!
ここまで見てきた内容を、分かりやすく表にまとめました。
| 項目 | 喪主 (もしゅ) | 施主 (せしゅ) |
| 主な役割 | 葬儀全体の主宰・進行 弔問客への対応・挨拶 | 葬儀費用の負担 お布施の手配 |
| 誰が務めるか | 故人に最も縁の深い遺族 (配偶者・子など) | 喪主が兼任することが多い 費用を負担する方 |
| 葬儀での主な出番 | 挨拶、弔問客対応 | (喪主が兼ねる場合は挨拶など) |
| 費用負担 | 負担する場合もある | 主に負担する |
| 人数 | 原則として1名 | 1名の場合も複数名の場合もある |
このように、喪主は「葬儀の代表者・進行役」、施主は「費用負担者」という点が、最も大きな違いと言えます。
喪主と施主を分けるのはどんな時?具体的なケース
では、喪主と施主を別々の方が務めるのは、具体的にどのような場合なのでしょうか。
ケース1:喪主が高齢または未成年である場合
故人の配偶者が喪主を務める慣習があるものの、ご高齢で葬儀全体を取り仕切るのが体力的に難しい場合や、喪主となるべき方がまだ若く、経済的な負担が難しい場合などです。
この場合、配偶者が喪主を務め、お子様が施主として費用を負担する、といった形が考えられます。
ケース2:故人の遺言や生前の希望があった場合
故人が生前に「葬儀費用は長男に負担してほしいが、喪主は妻に務めてほしい」といった希望を残している場合などです。
ケース3:団体葬や会社葬の場合
会社が費用を負担して行う葬儀(社葬など)の場合、遺族代表として喪主を立て、会社(または葬儀委員長)が施主を務めるのが一般的です。
ケース4:費用を複数人で分担する場合
兄弟姉妹などで葬儀費用を分担する場合、代表者として喪主を一人立て、費用を負担する全員が「施主」となることもあります。
誰がどちらを務めるべき?迷った時の考え方
「うちはどうすればいいんだろう?」と迷った場合、以下の点を考慮して、ご家族で話し合うことが大切です。
- 故人の遺志:生前に何か希望を話していませんでしたか?
- 慣習と地域の風習:ご親族や菩提寺に、地域特有の慣習がないか確認してみましょう。
- 経済的な状況:誰が費用を負担するのが現実的か。
- ご家族の意向:誰が中心となって進めるのが、皆にとって最も納得できる形か。
大切なのは、誰か一人が抱え込むのではなく、ご家族・ご親族でよく話し合い、お互いを尊重しながら役割分担を決めることです。
よくある疑問 Q&A 🤔
Q. 香典はどちら宛に書けばいい?
A. 一般的には「喪主」のお名前を書きます。
施主が別の場合でも、葬儀の代表者は喪主であるためです。
Q. 葬儀での挨拶はどちらがするの?
A. 主な挨拶(弔辞、出棺時の挨拶など)は、遺族代表である「喪主」が行うのが一般的です。
ただし、施主が喪主とは別に立てられている場合、施主が挨拶の一部(費用の御礼など)を述べる場面もあります。
葬儀社や司会者と事前に打ち合わせておくとスムーズです。
Q. 喪主も施主も決められない場合は?
A. 葬儀社に相談すると、ご家族の状況を伺いながら、最適な形を提案してくれるのでおすすめです。
血縁関係がない方が代表を務める場合など、様々なケースに対応してくれます。
まとめ:違いを理解して、円滑な葬儀準備を
「喪主と施主」似ているようで異なる二つの役割について、ご理解いただけたでしょうか。
- 喪主:葬儀を主宰する遺族代表
- 施主:主に葬儀費用を負担する人
- 多くは喪主が施主を兼任するが、分けるケースもある
- 誰が務めるかは、家族での話し合いが最も大切
これらの違いを知っておくことで、葬儀の準備を進める上での疑問や不安が少しでも和らぎ、ご家族間での認識のずれを防ぐことに繋がります。
葬儀は、故人を偲び、送り出すための大切な儀式です。
同時に、ご遺族にとっては慣れない手続きや決め事が多く、心身ともに大きな負担がかかる時期でもあります。
そんな時、「誰に相談すればいいか分からない」「費用はどれくらいかかるの?」といった不安を感じたら、どうぞ一人で抱え込まず、私たちみやぎ生協のプリエにご相談ください。
葬儀に関するあらゆる疑問やお困りごとに、経験豊富なスタッフが親身になってお応えします。
もしもの時に慌てないための事前相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡くださいね。
この記事が、皆様の葬儀に関する疑問や不安を解消し、安心して故人を送るための一助となれば幸いです🌸
葬儀のことでお困りの際は、プリエにご相談くださいませ!