お墓の建立や、将来のための準備(終活)を考えるとき、避けては通れないのが「墓石に刻む文字」の問題です。
「どんな言葉を刻めばいいんだろう?」
「戒名って絶対に必要なの?」
「墓石で赤い文字を見たことがあるけど、あれってどういう意味?」
そして何より、「知らないうちに、何かタブーを犯してしまったらどうしよう…」という不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
お墓は、家族が何世代にもわたって手を合わせる、大切な祈りの場所。
だからこそ、後悔のないように、そして故人やご先祖様に失礼のないようにしたいですよね。
というわけで今回は、そんな不安を解消するために、
- 墓石の文字に関するタブーや注意点
- 朱色(赤色)の文字が持つ本当の意味
- 宗教・宗派による文字の違い
- 後悔しないための文字選びのポイント
について調査してみました!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは結論から:墓石の文字に「絶対的なタブー」は少ない
少し安心されるかもしれませんが、実は墓石に刻む文字には「これを刻んだら罰が当たる」といった絶対的なタブーは、それほど多くないようでした。
時代と共にお墓の形が多様化しているように、刻む文字も自由度が増しているわけですね!
しかし、古くからの慣習や、宗教・宗派上のルール、そして避けるべきとされる表現が存在するのは事実です。
これらを知らずにいると、親族間でトラブルになったり、後からやり直しのきかない後悔に繋がったりする可能性があります。
というわけでここからは、具体的にどのような点に注意すべきかを見ていきましょう。
【最大の疑問】墓石の「朱色(赤色)」の文字はタブーなの?🔴
お墓で、名前や戒名の一部が朱色(赤色)で塗られているのを見たことがある方も多いですよね。
調べてみたところ、これはタブーどころか、古くからの慣習に則った、深い意味を持つものでした。
朱色の文字が持つ意味
墓石に刻まれた朱色の文字は、「まだご存命である(生きている)」ことを示しています。
お墓は、亡くなった方のためだけのものではありません。
夫婦の一方が亡くなった際、残された配偶者の名前も一緒に墓石に彫刻しておくことがあります。
これを「生前建墓(せいぜんこんぼ)」や「寿陵(じゅりょう)」と呼び、縁起の良いこととされています。
この時、まだ生きている方の名前や戒名に朱色を入れ、亡くなった後にその色を抜くことで、誰が存命で誰が亡くなっているのかを区別するのです。
なぜ「朱色」なのか?
朱色は、古来より血液の色を連想させ、生命力や不老長寿の象徴とされてきました。
また、魔除けの色としても神聖視されてきた歴史があります。
おめでたい「寿陵」において、生命の証として朱色を入れるのは、ごく自然なことだったのです。
- 宗派や地域、霊園によっては朱色を入れないルールの場合もあります。
- 朱色を入れる・抜く作業には追加の費用がかかります。
知っておきたい、墓石で避けるべき言葉や表現
絶対的なタブーは少ないとはいえ、一般的に避けるべきとされる言葉や表現は存在します。
1. 縁起の悪い言葉・不吉な言葉
「死」「苦」「滅」「絶」「終」など、直接的に死や苦しみを連想させる言葉は避けるのが一般的です。
また、「浮かばれない」「迷う」といった、故人の成仏を妨げるようなネガティブな言葉もふさわしくありません。
2. 他者を誹謗中傷する言葉
言うまでもありませんが、誰かを傷つけたり、恨んだりするような言葉を刻むことは、故人のためにも、残された家族のためにもなりません。
お墓は和解と感謝の場所です。
3. 一時的な流行り言葉や俗語
お墓は何十年、何百年と残るものです。
その時々の流行り言葉や、将来意味が通じなくなる可能性のある言葉は、避けた方が賢明です。
時代を超えても色褪せない、普遍的な言葉をおすすめします。
宗教・宗派による文字のルールと違い
お墓に刻む文字は、信仰する宗教や宗派によって特徴がありましたので、代表的なものをご紹介していきます。
仏教の場合 🙏
- 墓石正面:「〇〇家之墓」という家名、「南無阿弥陀仏」などのお題目や名号が一般的。
- 墓石側面・裏面:建立者名、建立年月日、そして故人の戒名・俗名・没年月日・享年などを刻みます。
- 宗派ごとの特徴:
- 浄土宗・浄土真宗:「倶会一処(くえいっしょ)」の文字や「南無阿弥陀”佛”」と刻むなど。
- 日蓮宗:「妙法蓮華経」や「南無妙法蓮華経」のお題目を刻むことが多いです。
- 真言宗:戒名の頭に、大日如来を表す梵字「ア」を刻むことがあります。
神道(神式)の場合 ⛩️
- 墓石正面:「〇〇家奥津城(おくつき)」と刻むのが一般的です。「奥津城」は「お墓」を意味する神道の言葉です。
- その他:仏教の戒名にあたる「諡(おくりな)」を刻みます。
キリスト教の場合 ⛪
- 墓石正面:十字架のマークや、聖書の一節、故人が好きだった言葉などを刻みます。
- その他:故人の洗礼名、生年月日、没年月日などを刻むのが一般的です。
よくある質問 Q&Aコーナー 🤔
Q. 戒名は絶対に必要ですか?
A. 必須ではありません。
近年では、宗教観の変化から戒名を授からず、生前の名前である「俗名(ぞくみょう)」のみを刻む方も増えている傾向にありました。
ただし、菩提寺がある場合は、そのお寺のルールに従う必要がありますので、必ず事前にご住職に相談することをおすすめします。
Q. 好きな言葉やイラストを刻んでもいい?
A. はい、可能です。
「ありがとう」「やすらかに」「愛」といった言葉や、故人が好きだった花(桜、バラなど)のイラストを彫刻するお墓も増えています🌸🌹
これを「デザイン墓石」と呼びます💐
ただし、公営霊園や寺院墓地では、デザインに規制がある場合が多いので、事前の確認が不可欠です⚠️
自分だったらどうしようかなって考えちゃいますね…!
お参りに訪れた人たちが、温かい思い出で偲んでくれるデザインがいいかも…
まとめ:後悔しないために、専門家への「事前相談」が安心の鍵🔑
墓石に刻む文字について、タブーや注意点を解説してきました。
墓石に文字を刻む時の基本ルール
- 朱色の文字は「存命中」の印であり、タブーではない。
- 不吉な言葉や、他者を傷つける言葉は避ける。
- 宗教・宗派によるルールを確認することが重要。
- 戒名なしや、好きな言葉を刻むことも可能だが、霊園・寺院の規則確認が必須。
お墓は、一度建てると簡単にやり直しがきかない、非常に大切なものです。
だからこそ、自分たちだけで判断するのではなく、専門家の意見を聞きながら、家族みんなが納得できる形を見つけることが何よりも大切です。
終活を進める中で、お墓のこと、葬儀のこと、供養のことなど、少しでも不安な点や疑問点がございましたら、どうぞお気軽に私たち「コープ東北プリエ」にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、あなたの想いに寄り添い、後悔のない選択をするためのお手伝いをさせていただきます。
この記事が、皆様の葬儀に関する疑問や不安を解消し、安心して故人を送るための一助となれば幸いです🌸
葬儀のことでお困りの際は、コープ葬祭プリエにご相談くださいませ!