こちらの記事ではエンディングノートを作成しようとお考えの方向けに、書き方・作り方を解説していきます。
具体的に必要な項目、書く際のポイント、遺言書との違いなどもご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
「終活」って具体的に何をする?エンディングノートの役割とは?
人生の後半に入り、「これから先のことを少しずつ準備しておきたいな…」そう考え始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。
終活とは、人生の終わりに向けて、身の回りの整理や手続き、もしもの時の希望などを考え、準備しておく活動のこと。
決して「終わりを待つ」というネガティブなものではなく、「残りの人生をより良く生きるため」、そして「大切な人に安心して未来を託すため」の、とても前向きな取り組みなんです👍✨
終活で準備することはたくさんありますが、その中でも最も中心的なツールとなるのが「エンディングノート」です📓💖
エンディングノートとは、あなた自身の情報(医療、介護、財産など)や、もしもの時にどうしてほしいか(お葬式、お墓、大切な人へのメッセージなど)を自由に書き記しておくノートのこと。
法的な効力はありませんが、あなたの意思や大切な情報を家族に伝えるための、非常に重要な役割を果たします🔑🗣️
終活エンディングノートを作る5つのメリット📚💡
「わざわざ書かなくても大丈夫じゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、エンディングノートを作成することには、たくさんのメリットがあります😊👍
残された家族の負担を減らせる!🙏👨👩👧👦
もしもの時、家族は悲しみながらも様々な手続き(公共サービス、金融機関、保険など)や、あなたの情報探しに追われることになります。
エンディングノートに大切な情報をまとめておけば、家族が手続きで困ったり、どこに何があるか分からず探したりする労力を大幅に減らすことができます。
これは、家族への何よりの思いやりになります。
あなたの希望を正確に伝えられる!🗣️📜
医療や介護の希望、お葬式やお墓の希望など、あなたの「こうしてほしい」という意思を、言葉で伝えるのは難しい場面があります。
エンディングノートに具体的に書き記しておくことで、あなたの最後の意思を尊重してもらいやすくなります。
家族は「あなたの意志を尊重した」という安心感も得られるはず。
言葉にしづらいことを伝えられますね。
自分自身の情報や財産を整理できる!📄🔑💰
エンディングノートを書く過程で、自分の銀行口座、保険、年金、不動産、会員情報など、分散している情報を一箇所に集約し、整理することができます💡
これは、終活を進める上で非常に役立つだけでなく、現在の自分の状況を把握する良い機会にもなります✨
自分自身の安心に繋がる!😌🧘♀️
「もしもの時、家族に迷惑をかけたくない」
「自分の希望を伝えておきたい」
といった不安は、エンディングノートを書くことで解消されます。
「やるべきことをやった」という心のゆとりが生まれ、安心して残りの人生を楽しむことができるようになります💖
母の友人は「エンディングノートに必要な事、ぜーんぶ書いてあるから、いつ死んでも大丈夫!」なんて言ってましたよ!
ご自身の人生の足跡を振り返り、記録できる!
生い立ちや経歴、大切な思い出、好きなもの、家族へのメッセージなどを書くことは、これまでの人生を振り返り、自分自身の歩みを肯定する時間になります。
それは、残される家族にとっても、あなたの人生を知る大切な記録となります❤️📖
エンディングノートってそんなに暗い印象じゃないってことがわかりますね…!
エンディングノートの作り方:準備編&心構え編💡
いざエンディングノートを書くぞ!と思っても、「何から準備すれば良いの?」と迷いますよね🤔
まずは書く前の準備と、知っておきたい心構えから始めましょう。
エンディングノートを書き始める前の準備
エンディングノートを選ぶ📓📄
- 市販の専用ノート: 項目があらかじめ印刷されているので、書きやすく、種類も豊富です。
- 好きなノート・手帳: 自由にカスタマイズしたい場合におすすめです。
- PC・タブレット: デジタルで管理したい場合に。(ただし、パスワード管理と共有方法に注意!🔐💻)
自分が「書きたいな」と思えるデザインや形式で、無理なく続けられそうなものを選ぶのがポイントです😊✨
書くために必要な情報を集める🔍📄🔑
- 銀行の通帳、証券会社の書類、保険証券、年金手帳、不動産の権利書、車の車検証など、財産に関わる書類。
- クレジットカード、各種サービスの会員証。
- パソコンやスマートフォンのID・パスワード。
- 家族や親戚、友人、お世話になった方々の連絡先リスト。
- かかりつけの病院や医師の情報、お薬手帳。
- お墓や仏壇の場所、管理者の情報(もしあれば)。
- 趣味や大切なコレクションに関する情報。
- 探し物リスト(例: 通帳は〇〇の引き出し、実印は△△の箱、など)。
エンディングノートを書く上での大切な心構え
完璧を目指さないこと✨📝
最初から全てを完璧に書こうと思うと、プレッシャーになって途中で挫折してしまいがちです。
「まずは書けるところから」「空白があっても大丈夫」という気持ちで気楽に始めましょう👍
正直に自分の言葉で書く!😊✍️
誰に見せるわけでもない(将来的には見せるかもしれませんが)ので、格好つけたりせず、自分の正直な気持ちや希望をありのままに書きましょう。
あなたらしい言葉遣いで大丈夫です✍️
読んだ家族が思わず笑っちゃうような書き方がいいかもしれないですね😊
楽しみながら書く部分も!🎶🖼️
財産や医療の話ばかりでは気が滅入るかもしれません。
好きな音楽や映画、大切にしている思い出、家族へのメッセージなど、楽しく書ける項目から取り組むのも良い方法です。
ポジティブな気持ちで進めていきましょうね!😊🌸
一度書いたら終わりじゃない!更新が大切!🗓️🔄
エンディングノートは、一度書いたら完成ではありません。
人生の変化(引っ越し、新しい口座、人間関係の変化など)に合わせて、定期的に見直し、情報を更新していきましょう。
常に最新の状態に保つことが重要です✅
エンディングノートに書く項目リスト!📚🔑
いよいよ具体的な記載する項目について説明していきますね。
市販のエンディングノートには項目が記載されていることがほとんどですが、ここでは一般的に含まれている主要項目と、それぞれにどんな内容を書けばいいのかをご紹介していきます。
ご自身の情報 📄✍️
- プロフィール(氏名、生年月日、住所、本籍地など基本的な情報)
- 顔写真(遺影の参考にもなります📸)
- 学歴、職歴、資格など(簡単に)
- 趣味、特技、好きなもの、嫌いなもの(自分らしさが伝わるように😊)
大切な人へのメッセージ
- 家族、親戚、友人、お世話になった方々など、伝えたい人への感謝の気持ちや、伝えられなかった想い、メッセージを記入しましょう。
- 生きる上で大切にしてきたこと、哲学、教訓など。
親族・家系図 👨👩👧👦🌳
- ご自身の両親、兄弟姉妹、配偶者、子供、孫などの氏名、生年月日、連絡先、関係性など。
- 親戚の連絡先(続柄も)、付き合いの程度なども書いておくと、もしもの時の連絡に役立ちます。
友人・知人 📞💌🤝
- 特に親しい友人や、仕事関係でお世話になった方など、連絡してほしい人の氏名と連絡先。
- 連絡してほしくない人がいれば、その旨も記載。(例:年賀状だけの付き合いの方には連絡不要、など)
医療・介護について 🏥💉💊
- 現在の健康状態、病歴、アレルギー、お薬の情報💊
- かかりつけの病院、医師の名前と連絡先。
- もしもの時に延命治療を希望するかどうか(希望しない、最大限希望、家族の判断に任せるなど)💉❌✅
- 臓器提供、献血の意思表示(ドナーカードの場所など)💖
- 認知症などになった場合の介護に関する希望(どこで介護を受けたいか、誰にお願いしたいかなど)
資産・負債について 💰🏠🚗🔑
- 預貯金(銀行名、支店名、口座番号、名義など。通帳の場所も🔑)💳🏦
- 株式、投資信託、債券などの証券情報(証券会社名、口座番号など)📈
- 保険(生命保険、医療保険、個人年金、自動車保険など)の種類、保険会社、証券番号、受取人、連絡先、証券の場所🛡️📄
- 不動産(土地、建物)の情報(所在、権利書や登記済証の場所など)🏠🔑
- 自動車の情報(車種、登録番号、車検証の場所など)🚗🔑
- 貴金属、骨董品、書画、コレクションなど、価値のあるもののリストと保管場所✨🖼️
- 借り入れ(住宅ローン、奨学金、個人からの借金など)や、貸しているお金の情報💸借り入れ
- 年金の種類と加入状況、年金手帳の場所👵👴📄🔑
デジタル資産について 📱💻🔐
- スマートフォン、PC、タブレットなどのログイン情報(機種名、OS、パスワード、ロック解除方法)🔐📱💻
- メインで使用しているメールアドレスとそのパスワード📧🔑
- SNS(LINE、 Facebook、Twitter、Instagramなど)のアカウント名と、アカウントをどうしてほしいかの希望(削除、保存、知人に託すなど)✅
- オンラインバンキング、証券口座、決済サービス(PayPay、楽天ペイなど)の情報💸💳
- クラウドストレージ(写真、動画、文書など)の情報☁️📸📄
- 有料オンラインサービスの会員情報と解約方法(サブスクなど)🛍️❌
- その他、重要なオンラインサービスの情報(ブログ、ウェブサイトの管理情報など)🌐✍️
デジタル資産のIDやパスワードは、セキュリティのため、ノート本体には直接書かず、保管場所だけを記す方法がおすすめです。別の安全な場所にリストを作成し、その保管場所とアクセス方法をノートに書くなど、工夫しましょう。信頼できるキーパーソンと共有するのも良い方法です。⚠️🚨
葬儀について 🕊️🙏🕯️⚰️
- 葬儀の形式に関する希望(家族葬、一般葬、密葬、無宗教など)
- 連絡してほしい人、連絡不要な人リスト📞❌
- 葬儀の場所や宗教・宗派に関する希望
- 遺影に使ってほしい写真(候補を複数選んでおくと良い)📸✨
- 好きな音楽、流してほしい曲🎶
- 希望する予算(もしあれば)💰🤔
お墓について 🪦🌸🙏
- 今あるお墓の情報(場所、宗派、管理者の連絡先)
- 納骨や埋葬に関する希望(今あるお墓、樹木葬、散骨、手元供養など)
- 新しいお墓が必要な場合、その希望
相続・遺品について 🎁🖼️👗📚
- 遺品整理について、誰に何を引き継いでほしいか、どうしてほしいかの希望(売却、寄付、処分など)👗📚➡️🎁
- 特定の人に譲りたいもの(家、土地、現金、特定の品物など)があれば、その旨と誰に譲りたいかを記載。
ただし、法的な効力はないため、遺言書で明確にする必要があります 🎁📄
ペットについて 🐶🐱🐠🐾
- 飼っているペットの種類、名前、年齢、特徴。
- かかりつけの動物病院、エサやケアの方法。
- もしもの時、誰にペットの世話をお願いしたいかの希望とその人の連絡先。
その他 🤔💡
- 上記以外で、家族に伝えておきたいこと、お願いしたいこと、後悔していることなど、自由に書きたいこと。
- 自分が死んだらパソコンの中のこのファイルだけは見てほしい、などの個人的なお願い。
項目は多いですが、全てを埋める必要はありません。
書けるところ、書きたいところから、気負わずに始めてみましょう😊✍️
「エンディングノート」と「遺言書」の違いは?
終活でよく混同されるのが、エンディングノートと「遺言書」です。
この二つは目的と効力が大きく異なります。
エンディングノート 📓💖💡
- 目的: あなたの情報や希望、大切な人への想いを伝えること。
- 効力: 法的な効力は基本的にありません。財産の相続などを法的に決定するものではありません。
- 形式: 自由。決まった書き方や形式はありません。
遺言書(いごんしょ) 📄✅💰⚖️
- 目的: あなたの財産を、法的に有効な形で誰にどのように相続・遺贈するかを定めること。
- 効力: 法的な効力があります。法律で定められた形式で書く必要があります。
- 形式: 厳格に定められている(自筆証書遺言、公正証書遺言など)。
つまり、法的に財産の分け方を決めたい場合は「遺言書」が必要です。
エンディングノートは、遺言書では書けないような細かな情報伝達や、法的効力を持たせない希望、そして何よりも「想いを伝える」ためのツールです💖✍️
可能であれば、エンディングノートと遺言書を両方作成することで、情報面と法的な面の両方から、より安心して未来を託すことができますね📓📄👍
まとめ
「終活エンディングノートの作り方」について、準備から具体的な項目、注意点まで詳しく見てきました。
エンディングノートは、決してネガティブなものではありません。
あなたのこれまでの人生の集大成を記録し、大切な情報を整理し、そして何よりも、愛する家族へ「ありがとう」や「安心してね」というメッセージを形にして残すことができる、あなたと家族にとっての「安心設計図」です💖💡✍️
書き始める前は少し気が重いかもしれませんが、書き進めていくうちに、きっと心が整理されていくのを感じるはず😌✨
そして、
「これで家族は困らない」
「自分の想いを伝えられる」
という大きな安心感を得ることができるはずです🙏😊
完璧を目指さず、あなたのペースで、書けるところから少しずつ進めていくのがおすすめです✍️👍
この記事が、あなたがエンディングノートを作成する際の具体的な手引きとなれば幸いです💓
少しでも不安がある方は、事前に確認しておくと安心ですね。
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気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
この記事が、皆様の葬儀に関する疑問や不安を解消し、安心して故人を送るための一助となれば幸いです🌸
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